解体諸因 西澤保彦 初読み

初めて読む西澤保彦
コンビニでふと呼んだミステリ漫画の中に原作ものがあったので、そのまま小説も読むことに。
短編中篇連作ものだが、ほぼすべてバラバラ殺人。
そうじゃないものは、ぬいぐるみやポスターが切断されたり切り取られたりで、対象が人間じゃないだけ。
映像だとダメだけど、活字ならそれなりに平気なのだが、こんだけ続くと結構きつい。
探偵役は、タック、ボアン。タカチは他作品で探偵役らしい。
古い新聞記事や、喫茶店で話を聞いただけで推理してしまう(素人探偵だし)安楽椅子っぷりを見せ付けているが、事件に巻き込まれるのもあってバリエーションはそれなりに豊富なのかと思う。
意外な伏線もあったので他作品もあたることにしよう。

解体諸因 (講談社文庫)

解体諸因 (講談社文庫)

月の扉 石持浅海

「扉は閉ざされたまま」が好印象だったので、過去作品を探してみた。
お得意?の閉鎖状況。
閉鎖状況というと嵐の山荘とか孤島の別荘とかのイメージだけど、この作品はハイジャック中の飛行機。
探偵役は偶然無理やりにやらされてるにもかかわらず実は有能。
エンディングは、まあハッピーエンドはないと思ってたけど…

月の扉 (カッパ・ノベルス)

月の扉 (カッパ・ノベルス)